着物っていいな

先日、職場にいらしたお客様が着物をお召しでした。思いがけずその姿に一瞬見とれてしまいました。だって、着物の美しさもだけど、その女性がすごくキレイで魅力的な人だったんです。お仕事が日本舞踊の先生とのことでした。そりゃしっくりくるはずです。その日も打ち合わせの後にお出かけのご予定がおありだったようです。お正月や成人式以外に着物の出番って夏祭りの浴衣くらいという人が多いなか、あんなふうに普段に着物って素敵です。
でも、この前、読んだ小説に出て来た女性の二人連れも着物でした。帯がどんな柄かという描写まであったから、その姿が目に浮かびました。それに、小説の舞台が京都だったから、似合いますよね。賀茂川沿いの小道や下賀茂神社などが出て来たから、ほんと絵になります。ちょうどその小説を読んだところだったから、職場で出会った女性のことが余計に印象に残ったのかもしれません。目の前にそんな人がいたら、いいなって憧れるのに、じゃあ自分は……というと、まずありえません。お正月でさえその選択肢がないんですから。でも、せっかく日本人に生まれたんだから、もう少し興味を持ってもいいはずなんですよね。振袖は海外ではドレスに匹敵するんですもの。思い切って挑戦してみようかな。和装でみんなをアッと驚かすのも楽しいかもしれないですしね。

ステキな一節

先日、スマホの中に保存している写真の整理をしました。もう必要ないなと思うものは削除して、まとめておきたいものは関連づけてまとめたファイルを作りました。順に見て行ったら、「これは何を撮ってるんだろう」ってわからないものがいくつかあったんです。それは、本のページの写真です。かなり前のものだから、それを撮ったことさえ忘れていま
した。拡大してみてそのページを読んでいたら、思い出したんです。実はそのページに書いてある素敵な文章を後で見れるようにと写真を撮ったんです。その頃、私は海外ドラマのラストの場面で、教訓のように誰かの言葉が音声で流れているのを見て、ドラマの内容ともリンクしているし、すごく心に響いていたんです。だから、ちょっとそれを真似てというか、そんな風に誰かに紹介したくなるような一節を集めたかったんです。
でも、あとで見ようと思って撮っていたのに、見ていなかったということです。我ながら情けない。けど、写真のページを読んでみたら、その中にはやっぱり素敵な一節があります。見つけたその日、今しなければ、「またそれはお蔵入りになりそう」って思ったんです。だから、今度こそ、気に入った一節を書き出してファイルを作りました。何かに使いたい言葉ばかりです。誰かへのプレゼントにちょこっとメモに書いて添えるとか、メールの最後に一言引用するとか。今度こそ活用したいです。

『肉じゃが』はもう古い

以前、男性に人気の料理って言ったら『肉じゃが』って言われてた気がします。モテようと思ったら、「得意なのは肉じゃが」って言うのが鉄板だったような……。でも、最近は違うみたいですね。だって、この前読んだ小説に書いてあったんです。物語の中でガールズトークがあったんだけど、そこで女子たちが熱く語っていました。もちろん、小説だから現実のものとは違うと言えば違うかもしれないけど、逆を言えば、小説に出て来るくらいなんだから、今やそうなんだろうとも思えます。
そこで語られていたのは、得意料理を聞かれたらなんて答えるか、そして、実際に何を作ったことがあるか、ということでした。『肉じゃが』って答えると、『あざとい』って思われるんだって。今や男子も「こいつ、ウケ狙いかな」って思うんだとか。じゃあ、一体何かっていうと……一人の女子のセリフがすべてを物語っていました。「男子は本当は子供っぽい料理が好きなのよ。ハンバーグとかカレーとか、オムライスとか。あとは唐揚げ」これ、大正解だと思います。職場でも聞いたことがあります。よくよく考えてみたら、そうですよね。好きな食べ物が『肉じゃが』ってあんまり聞いたことがないように思えてきました。以前はいわゆる『おふくろの味』が料理上手っていうイメージだったのかもしれません。小説の中では、今度のサークルの集まりには『唐揚げ』で勝負すると一人の女の子が宣言したりして、私の頭の中は、彼女たちの賑やかな声でいっぱいになりました。そして、もちろん、私にも男性の好きな料理がインプットされましたけどね。

面白くて粋な表現

この前、職場の人と一緒に出先でお昼ご飯を食べました。めずらしく和食のお店に入りました。けど、お昼だから、いくら和食と言っても豪華な懐石というわけではないです。結局、お得なランチメニューになってしまいます。でも、お昼はやっぱり、みんなそうです。ほとんどの人がお昼の定食を食べていたみたいです。私は『きつねうどんとミニちらし寿司』のセットにしました。これ、『炭水化物×炭水化物』の太るパターンで、本当は選んじゃいけないメニューなんですけど、お腹が空いてたし、その組み合わせの魅力に負けてしまいました。そして、目の前に運ばれてきたそれを見た瞬間、選択は正しかったと思えたんです。まず、きつねうどんを口に運んでみたら、出汁の味といい、麺のコシといい大正解でした。値段を考えたら、なんてお得なんだと思いました。同僚は、『天ぷらうどんといなりずし』のセットだったんだけど、そっちもかなり美味しかったみたいです。そしたら、同僚がこんなことを言ったんです。「こんな風じゃなくて、コシがないうどんのことを何とかって言ったよね? 美味しくないという意味じゃなくて……」ん? そんな言い方あったかな、と考えました。でも、私は普段それに当てはまるような言葉は使わないから思いつきませんでした。でも、しばらく考えてたら、以前読んだ小説にそんなようなことが書いてあったように思ったんです。でも、その時には、いくら思い出そうとしても思い出せませんでした。だから、家に帰ってから、すぐに本棚を漁りました。食べ物が出て来そうな小説をかたっぱしからめくってみたんです。そしたら、ありました。なんと『腰抜けうどん』だったんです。面白い。そして、なかなか粋な表現です。

微かにイイ香り

先日、職場である映画のことが話題に上りました。と言っても、ことの発端は一人の女性が「昔見た映画ですごく良かったということだけが頭に残っていてタイトルがわからない」って言い出したことからです。だから、みんなが「どんな映画?」って口々に尋ねる始末です。もし、ネットやDVDにあるんなら、もう一度観たいんですって。けど、すごく良かったという割には何も決めてになることを覚えていなかったんです。記憶に残っているのは『良かった』ということだけなんですもの。みんなだんだん呆れてきました。でも、質問を繰り返しているうちに、私はハッと閃いたんです。そんなストーリーの小説を読んだことがあるって。けど、偉そうには言えません。案の定、私も小説のタイトルを思い出せなかったんです。でも、自信満々ではないけど、たぶん合ってると思っていました。
もちろん、家に帰ってから探しました。けど、それこそ私もタイトルを覚えていないんだから探すのも一苦労です。本棚の前に立って、順に、『これかな』と思う本を取り出しては元に戻すという動作を繰り返しました。でも、ついに見つけたんです。その本は表紙をめくった時に微かにイイ香りがしたんです。その瞬間に、間違いないと思いました。中に挟んであったしおりに私は大好きな香りを染み込ませていたんです。月日が経っても微かに残っていました。香りは、記憶を呼び覚ます天才です。もちろん、翌日、職場にその小説を持って行きました。『しおり』には大好きな香りを! イイことあります。

お財布は人を表す

先日、友人とランチをした時のことです。食事を終えてレジに向かったら、前の一組が清算をしていました。そのとき、つい目に留まったのが、清算をしていた女性が手にしていたお財布です。それは珍しいブルーで、ターコイズに近いけど、それよりも落ち着いた色でした。そして、ゴールドの飾りがポイントで、すごく洗練させた印象のデザインでした。お財布ってバッグや靴とは違って、服装に合わせて持ち替える人はあまりいませんよね。使い始めたら、余程でない限りしばらくは同じものを使うことが多いでしょう。毎年新しいものに買い替える人もいるかもしれませんけど、私は数年間は同じものを使います。でも、母が言ってたんです。「一日に何度か人前に出すものだから、傷んでいたり汚れていたりしてはいけない」って。ボロボロのお財布にはお金は貯まらないらしいです。そうそうラッキーカラーもありますものね。
そのときに思い出した小説があるんです。食堂が舞台の物語で、いくつかのエピソードで成り立っている小説です。その中にお客さんがお財布を出すシーンが何度もあるんだけど、そのたびに、色の描写があるんです。黒とかベージュとか。初めは特に意識もせずに読んでたんだけど、途中から毎回、その色が書いてあることに気づいたんです。お財布の色って印象的だし、個性を表しますものね。それによって、私は登場人物をイメージしていたように思います。持ち主そのものを表しているように思えるんですもの、不思議ですよね。

数学的に考えると

数学は苦手でした。小学生の頃はそんなに思わなかったけど、中学、高校と進むにつれて、どんどん苦手になっていきました。高校ではもちろん文系に進んだから、その頃は「私は文系だから」ということを盾にしていたように思います。そして、大人になってからはと考えると、計算は簡単な暗算はするものの、大概は電卓を使いますし、パソコンでは計算式が入っています。だから計算には困りません。微分積分なんてことも普段の生活には使わないし、そんなに重要ではなかったな、なんて思っていたんです。
けど、先日、読んだコラムによると、ちょっと違うようでした。日常生活の中で、一見関係なさそうでも、数学的な考え方をすれば答えが見えてくるというんです。そこには、何かをわざと挿入することで、ミスをなくすことの説明がありました。それは単純な道案内のときなどでも言えることなんだそうです。特に、車の渋滞の理屈などは言われてみれば……と納得ができます。数学的には前の車との間に決まった車間距離を取って走っていた方が結果的に早いというんです。そもそも前が移動しないことには進めないんだから、前が詰まっているところを詰めると、渋滞が起きて余計に時間がかかるという理論です。確かな理論です。これが数学的な考え方なんですね。他には宝くじが当たる確率についても書いてありました。大人になった今、生活の中での数学的な考え方は意外と面白いかもしれません。

ご当地のお菓子

先日、雑誌で全国のお土産になる人気のお菓子の特集を見かけたんです。以前から知ってて食べたことがあるものから、初めて目にするようなものまで、様々な物がありました。広島のもみじ饅頭は大好きだけど、そこには新たな人気商品『もみじフィナンシェ』が載っていました。「あ、それ、この前食べた!」と思わず嬉しくなってしまいました。職場の頂きもので、メープル味がとても美味しかったんです。あまり知られていないかもしれないんだけど、鳥取の『打吹公園だんご』というのがあります。実はこれが絶品なんです。子供の頃から、親戚の家に行った帰りには買ってもらっていました。でも、残念なことに雑誌には載っていませんでした。他には、私も食べたことがある『東京バナナ』と『東京バナナかすてら』も載っていました。『東京バナナ』はその地位を確立しましたよね。東京のお土産として認知度№1なんじゃないですか? けど、こっちは『カステラ』だけど、ザラメがくっついていて、全くの別物と言った感じです。私は実はこっちの方が好きです。けど、カステラよりも『バウクーヘン』の方がもっと好きです。北海道の有名なお店が載ってたんだけど、そこのバウムクーヘンって、初めて食べた時、あまりの美味しさにビックリしました。今までの人生で一番の味だったんですもの。そうそう、北海道が舞台になっている小説にそこのバウムクーヘンが出てきたこともあります。それくらい有名なんです。それにしても、雑誌の特集は罪ですよね。絶対に食べたくなりますもの。ご当地の物は、最近ではそこに行かなくても、ネットでも買うことができますよね。今、私の頭の中には雑誌に載ってたお菓子がいくつか頭の中にあります。

『レトロニム』ってなぁに?

先日、ある雑誌を読んでいたら出て来た『レトロニム』っていう言葉。それを私は知らなかったから、初めは「ん、ん、ん、ん?」という感じでした。『レトロ』っていうんだから、何かしら古い物のことなのかな、といった感じです。けど、読んでみたら、古い物は古い物だけど、かつてと名前が変わったもののことを言うんだそうです。その代表が『白黒テレビ』なんですって。もともとは『テレビ』と呼ばれていたのに、映像に色が付いたテレビが出て来て、そっちが主流になったから『白黒テレビ』と呼ばれるようになったんです。他には『電話』も携帯の出現により『固定電話』と変化し、『電球』も『白熱電球』と変わったんです。『LAN』も元々は有線が普通だったのに、無線LANの登場とともにそちらが主流となり『有線LAN』と呼ばれるようになりました。
そういえば、『本』もそうですよね。以前は『本』といえば書店で販売されているものだったのに、今や電子書籍がかなり出回るようになったから『紙の本』なんていう言い方をします。普段は意識していなかったけど、時代の流れとともに、色々変わるものなんですね。名前のルーツを探るのは面白いかも。そして、将来には、今、普通に使っている名前がまた別の名前になっているかもしれませんよね。

美味しいごはんを食べるには

先日、新しいお米のブランドのネーミングを募集している記事を見かけて、私も何か考えてみようかなって思いました。けど、お米のブランドはものすごく沢山ありますよね。コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまち、などなど数えきれないくらいあります。それぞれに特徴があって、炊き方にも少し違いがあるようです。
先日、五つ星お米マイスターと言われている人の本が紹介されてるのを見かけたんですけど、そこには驚きの内容がありました。私が今まで正しいと思っていたことが間違いだったんです。
最近は糖質制限ダイエットというのをよく耳にするから、なんだかごはんは太るというイメージがついてしまって、なるべく食べ過ぎないように気を付けています。特に夜には食べない方がイイと思っています。でも、子供の頃には、母にしっかりごはんを食べないと体が強くならない、なんて言われましたけどね。さて、お話を戻します。そこに書いてあった驚きの内容の1つは、『お米は水が透き通るまで洗ってはいけない』というものです。昔はぬかや汚れがついていたから『研ぐ』と言っていたけど、今は『洗う』なんですって。それも優しく。そして、水が透き通るまで洗うと旨みまで逃がしてしまうからダメなんだそうです。それと、冷凍するときには、熱いままラップにくるんで、さらにアルミホイルに包んで、そのまま急速冷凍するのがオススメなんですって。冷ましてからだと、冷めるうちに硬くなるし味も落ちるらしいんです。私の常識は覆されました。そして、もちろん賢くなりました。