高齢者には優しく

この前、病院に健康診断に行ったんだけど、その時にこんなことがありました。全部終わって清算の前にかなり待ち時間がありました。けっこう混み合っていたから仕方なかったのかもしれませんけど、本を読んで時間をつぶしていた私でさえ、「まだかな」と少しイライラしてしまいました。もしかしたら、忘れられてるんじゃないかと不安にもなりました。あと10分待っても名前を呼ばれなかったら、一度尋ねてみようと思いながら、小説の続きを読んでいました。そしたら、突然大声が聞こえたんです。「だから、理由を聞いているんだ。ちゃんと答えられないのか」って。受付のカウンターに初老の男性がいて、怒鳴っていたんです。見た目は上品そうな人なのにって意外な感じです。よほど腹の立つことがあったのかもしれません。けど、単に待ちくたびれていただけなのかもしれません。でも、受付の女性スタッフの話し方にも原因はあったんじゃないかなって思えました。なぜなら、私は本から顔を上げてその様子を見ていたんだけど、対応が良いとは思えなかったんです。それに、以前読んだ本に、高齢になると、どうしても脳が衰えてきて萎縮していくから、自分の感情を抑えられなくなると書いてあったんです。きっとあの男性だって、もともとの性格はそんなに怒鳴り散らすような人ではなかったんじゃないかなって思えます。誰もが嫌でも老いていきます。少し優しい気持ちで接してあげれば、高齢者だってあんな風にはならないのかもしれません。

語彙力があればカッコいい

最近、小説の中に出て来る語句で読み方がわからないということはあまりありません。なぜなら、ルビを振ってあることが多いからです。でも、自分で書けるかというと、それはまた別問題です。スマホやパソコンでの変換が当たり前になってしまってるから、簡単な漢字が出てこないってことがよくあります。それに、最近の小説は堅苦しい文章のものが少なくて、というより私がそうでないものばかりを選んでいるからかもしれませんけど、難しい語彙が少なくなったように思います。でも、先日、『現代は語彙力のない人が多い』と書いてあるコラムを読んで、自分も含めて「それは当たってるな」と思いました。言葉の使い方や意味を勘違いしていたり、言葉自体を間違っていたり、そんなことが本当に多いんだそうです。そのコラムを読んでいたら、なんと読み方のわからない漢字があったんです。使い方を間違っている人が多いとの例として上げられていた言葉です。ショックでした。読書が好きなのに語彙力がないという事実に情けなくなります。『ある物事のたとえ』で使われる言葉らしいんですけど、本当に初耳でした。でも、それを日常会話に取り入れることができたら、やっぱりカッコいいです。知的な感じもしますしね。そこには「頭がイイ」と言うより「機知に富む」と言った方が知的だと書いてあったんです。たしかに!語彙力をつけて知的な女性を目指そうかな。