おにぎり論争

先日、職場の人と外出をして、一緒にお昼ご飯を食べました。人気で手軽なおうどん屋さんに入って、温玉うどんと炊き込みご飯のおにぎりを食べました。その時、知人が「おにぎりって自分で作る時に素手でにぎる?」って聞いてきたんです。私はいつもラップを使って作ります。コンビニやごはん屋さんのものは、たぶん機械や型を使ってると思うんだけど、中にはお店でも手作りがあるかもれません。けど、お店の場合、さすがに素手はないと思います。でも、彼女はいつも素手で作るらしいんです。そして、その方が美味しいって言うんです。思わず「本当?」って聞いたんだけど、正直受け入れられませんでした。それって、根拠があるのかな。味に差が出るとは理解しにくいし、衛生面を考えてもラップの方がイイと思うんだけどな。
でも、そういえば、随分前に読んだ小説の中にもそんな論争がありました。物語の中に出てきたのは、炊き込みご飯のおにぎりだったんだけど、登場人物の一人が、手でにぎった方が美味しいし、なんだか懐かしい気持ちにもなるって言ってたんです。それを読んだ時には、ふだん炊き込みご飯ではおにぎりを作らないからピンと来なかったんだけど、もしかしたら、それは『思い出』というエッセンスが加わってるからじゃないのかな。だから美味しく感じるんじゃないのかな。それなら、なんとなく理解できそうです。知人にもきっと何かのエッセンスがあるのかもしれません。