春になると、山々の淡紫色の藤が目に留まります。学生時代、通学途中に見かけたのを機に好きになりました。それまでは藤の花を知らなかったのですが、一度意識してしまうと案外どこにでも咲いていることに気付きます。
古典の授業で「いとをかし」という言葉を知った時はそれはもう衝撃的で、かつて平安の時代を生きた人々が、四季折々の自然を愛でる気持ちをこのたった五文字に載せ、「たいそう趣がある」という意味で使用していたことを学び、なんて素敵な表現だろうと思いました。今でも残るいろいろな文献でもこの「いとをかし」が使われているのを見かけます。身の回りの小さなこと一つにも趣があると感動している様は、今の私たちとなんら変わりはなく、自然を愛でてきた日本人の性なのかもしれないと感じました。
数年前の春、久しぶりに帰省し通学に使っていた道を通ると、やはり藤の花は咲いていました。決して派手ではない淡紫色の花房は、遠い昔の平安貴族の生活を目の前に浮かばせます。風雅な平安時代にタイムスリップしたような気持ちになりますね。職場の近くのあるお宅には庭に藤棚があり、春に通るととても見事な花房でした。いとをかし。いつでも愛でられるのは本当に羨ましいです。
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すっぱいブドウ
小学生のころに、よく童話集などを読んだりしていました。とくに人魚姫が好きだったと記憶しています。話は悲しいお話だけど、人魚という存在に憧れがあったし、ストーリーも子供心にこれからどうなっちゃうんだろうってドキドキしました。
そんな童話集をいろいろ読んでるときに、不思議なお話がありました。それはこんな内容です。
キツネが高い木の上にある美味しそうなブドウを見つけます。そのブドウをなんとかして食べようと思ったけど、まったく手が届かず、食べることを諦めるしかありません。ブドウの木から立ち去る際に、キツネは「どうせあのブドウはすっぱくて美味しくもないに決まってる」といいました。
おわり。
え?なにこの話。これが子供の頃のこの話を読んだ感想です。短い上に人魚姫や白雪姫みたいなストーリー性もありません。子供からしたら夢もなくおもしろくもないお話で一体なんだったんだろうって。
これはイソップものがたりの有名な寓話の一つです。ストーリー性ではなく、自己の能力の低さを正当化したり擁護する…負け惜しみを表したお話です。今となったら、この短いお話の中で負け惜しについてを端的に表したすぐれた寓話なんですけど子供には理解できなかった(笑)
童話や昔ばなしって結構社会風刺や教訓を含んだ物が多いですよね。こういうことをしたらバチが当たるんだとか、いいことをすれば最後は報われるんだとか。すっぱいブドウは、負け惜しみはダサいってことを、当時は理解できなくても教えてくれていたんですね(笑)
美しい日本語表現
私が読書が好きな理由のひとつとして、日本語の美しさがあります。
単語ひとつとっても、いろいろな表現がありますよね。
ただ表現をするだけではなく、日本人、日本語特有の美しさが好きです。
いくつか好きな日本語表現をあげていこうと思います。
・花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の美しい景色のことです。
それを花、鳥、風、月で表すのって素敵じゃないですか?
・朧月夜(おぼろづきよ)
春の夜に月が霧やもやなどでほのかに霞んでいる景色
字面も言葉の響きも美しいです。
月を表現す言葉は美しいものが多いです。
・黄昏(たそがれ)
薄暗くなった夕方。
こちらも言葉の響きが美しいです。
夕方ひとつとっても、こうやっていろいろな表現があるのは素晴らしいです。
・恋煩い(こいわずらい)
恋によって悩み、まるで病にかかたかのようになる様子。
恋をするって素敵だけど、苦しく悩むことも多いと思います。
それを病気として表現するのも美しく感じます。
・胡蝶の夢(こちょうのゆめ)
夢と現実の境が曖昧なこと。人生の儚さ。
使い所は難しいですが、本当に美しい表現。
などなど上げたらきりがありません。
もっとたくさんご紹介したいですが、終りが見えないのでこの辺にしておきます。
みなさんはどのような表現がお好きですか。
ヒハツで健康に
とある健康に関する書籍を読んでいたら、「ヒハツ」というスパイスの効果がすごいということが書かれていました。内臓を中から温めたり、血圧を安定させたり、血管を健全にたもったり。体の中からぽかぽかするから、代謝がよくなりダイエットにもいいんだとか。
「ヒハツ」という名前を聞いたことがなくて、一体どういった香りがして、どういった用途で使う香辛料なのか全然想像がつきませんでした。ヒハツといはロングペッパーやピパーチ、島胡椒などとも呼ばれることがあるようです。インドや東南アジアでおもに生産されるコショウ科の植物で、コショウ科に属していることから、コショウに近い用途なのかなということは想像がつきます。
ためしにスーパーの、香辛料売り場に行ったら普通に「ヒハツ」の名前で売られていました。今まで意識していなかったので、普通に売られていることに気づいてなかったんだなぁ。早速購入してみると、見た目は普通のコショウとさほど変わらない感じがしましたが、香りはコショウよりもよりスパイシーというか、結構独特の香りがあって好き嫌いがわかれそうな感じですね。私も正直あんまり得意な香りではなく、しまった…と思いました。
使用法としては普通のコショウと同じように使えるらしく、肉料理やカレーなどに相性がいいとのことで、恐る恐るお肉にふりかけてみたところ、びっくりするほど美味しくなりました!あの独特の香りも、料理にふりかけたら深みになるというか…すごくおいしくてとても気に入りました。美味しく健康になれるのならそれが一番ですよね。
コーヒーや紅茶に入れても美味しいらしいので、今後も無理なく取り入れていきたいと思います。
ステルス値上げに一言
最近、値上げラッシュが凄まじいですね。原材料や原油の高騰や円安が原因だから、仕方がないといえば仕方がないんだけど…やっぱりちょっとしんどいですよね。気づけばあんなもの、こんなものまで?って感じで何でも高くなってる印象です。
値上げの中でも「ステルス値上げ」と呼ばれる、一見値段が変わってなくても、内容量が少なくなってたり、サイズが小さくなっているタイプのもの…これ地味に嫌です(笑)読書のお供に食べていたお菓子、気づけばめっちゃ少なくなってない?みたいな。普通に値上げしてくれたほうがと思うのはわたしだけなのかな?いや、値上げ大歓迎ってわけじゃないけど……。
たとえばお菓子やパン、気づけばどんどん量が減ってますよね。あの量がちょうどよかったのに~ってなります。あとは、バレないようにこっそり値上げしようって感じがちょっとひっかかりますね(笑)
値上げ自体はもう仕方がないし、避けられないんだろうなってのはわかるから、せめて正々堂々と値上げしてもらいたいです。でも、もしかしたらサイズが小さくなっても値上げしてもらったら困るって人もいるかもしれないから、一概にだめとも言えないんだけど。消費者全員が納得する方法なんてないと思うし。言ったら値上げ自体、消費者が望んでいないことだから納得を得られにくいし。やっぱり値上げの根本的原因を解決しないと難しいですね。
オススメの漫画を読んでください!
同じ職場に勤めている先輩が漫画好きと聞いたので、私のオススメの漫画を貸しました!面白いからもう一周したいとまで言ってくださって、紹介した甲斐があったというものです!先輩もオススメの漫画を貸してくださって、二人で毎日のように漫画を持ってきていました(笑)
今は普通に持って行けるのですが、それこそ小学校、中学校の頃は、先生にバレないようビクビクしながら、友達と漫画の貸し借りをしていたなぁと思い出しました。ランドセルやカバンの中を、教科書より占めていたこともあったような気がします。私の母も姉も漫画好きで、当時は代表的な少女漫画雑誌をほぼ網羅していましたが、本誌を買ってもらっていたので単行本は本当に集めたいものしか家には置いていませんでした。だから自分が持ってない漫画を友達から借りるのが本当に楽しみで、バレないように貸し借りするスリリングさも、今思えば楽しんでいたのかもしれません。
大人になってからは漫画の貸し借りをする機会なんてほとんどありませんでしたが、久しぶりにその漫画の話題で盛り上がって、本当に楽しかったです。まるで恋バナでもするようなワクワクさは、年を重ねても尽きることがないなぁとしみじみ思いました♪
タバコ、苦手です
私はタバコが苦手だったりします。もともと得意ではなかったんですが、狭い室内で複数人が紙巻きのタバコを吸っていて、換気が十分でなかったせいか、もろに副流煙を吸ってしまって…その日一日中、吐き気と頭痛に襲われてひど目にあったことがあります。それがトラウマというか…また具合悪くなったらどうしようと心配になってしまいます。
喫茶店で美味しいコーヒーをいただきながら、お気に入りの小説を読んでいても…もわぁ~っとタバコの煙がにおってきたら…具合が悪くなる前に帰ろうって足早に店をでることも。分煙といっても、結構煙が届くこともある場所もありますし、古い喫茶店だと未だに喫煙可みたいなところも…なくはなかったりします。
今は電子タバコがだいぶ浸透してきて、紙巻きのタバコのように煙いということはなくなってきたなと思いますが、電子タバコは電子タバコで独特な臭いというか、生木を燃やしたような臭いが苦手だったりします。
昔は、タバコ吸ってる人にタバコやめてといったり、「吸っていい?(タバコをすでに手に持って火をつけようとしてる)」と、吸う前提で聞かれたりして、やめてと言いにくいいことがありましたが、最近は禁煙があたりまえとなってきてだいぶすごしやすくなったなとは感じます。(ありがたい!)
喫煙者のことが嫌いというわけではないんですが、リラックスしたい場所やお気に入りの場所ではタバコの臭いがない状態だと嬉しいなと思います。
図書館バッグ持ってますか?
小さいとき、図書館に行って自分の貸出カードを作ったときに、黄色の図書館バッグをもらった記憶があります。それがすごく嬉しくて、もっと図書館へ行きたい!っていう気持ちになったのを覚えています。今思うと、私の本好きはここから始まったのかもしれません(笑)
そういえば、今でも図書館バッグってもらえるんですかね?ざっと調べて見ましたが、今でももらえるとところもあるようですが、すべての図書館でこのサービスがあるかは謎ですね。みたら、ノンタンのイラストが入っているものや、その他かわいい動物のイラスト入りのものもあるんですね。子供だけじゃなくて、大人も図書館バッグあると便利です。いつも使っているカバンが小さめだったり、ものが多かったりすると、借りた本の大きさや冊数によっては入らないですからね。
おすすめとしては、重い本を入れても破れたりしないしっかりとした素材でできたもの、マチがある程度あって、横長サイズのものでしょうか。あとは内ポケットがあって、そこに貸出カードを収納できるとなお良いですね。カードを探したり、見つからないと焦る必要がなくなります。高いバッグを使う必要はありません。さすがに100円均一のバッグとかだと素材的に壊れやすいかもですが、安いものだと300円~1000円くらいでも条件にあったバッグあります。
あなたにぴったりのバッグ、ぜひ探してみてくださいね。
本って実はデリケート
本って実はとってもデリケートだったりするんですよ。
電子書籍が増えてきていますが、貴重な本やサイン入りの本など、手元で大切に保管しておきたい一冊、あったりしませんか?本の保管方法によっては、本が劣化してしまうことがあります。できるだけよい状態で保管したい場合は気をつけて置きたいポイントがいくつかあります。
まずは日光ですかね。本も日焼けします。窓際なんかに本を置いておくと、変色してしまいます。できるだけ直射日光の当たらない場所で保管することが大切です。ブックカバーをつけることでもある程度防ぐことができます。
あと湿気も大敵です。湿気の多いところに置いておくと、本がカビたり水気を吸って変形することがあります。なるべく多湿な場所に長期間置かないことをおすすめします。また風通しをよくするために本棚などに収納するときは、ぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、ある程度間隔をあけておくと良いと思います。
それからホコリにも気をつけましょう。ホコリが湿気を帯びて、本にシミを作ってしまう可能性があります。また本に虫がつくこともあります。しまったらしまいっぱなしにはなるべくせず、たまに掃除しておきくこと。
キレイに保管していても、手に取れば手垢や油が付着してしまうので、ブックカバー、フィルムを取り付けることも大切です。
大事な本は、愛を持って保管してあげてくださいね。
音読の効果
ふと、小学生の頃、国語の授業で教科書を音読していたことを思い出しました。
先生に指されて、起立して教科書の一部を声に出して読む。あの緊張感がなんとも言えませんでした。宿題に「音読カード」というものがあって、一日一回、家族に音読を聞いてもらってチェックしてもらうというものもありました。
考えてみたら、大人になってから何かを音読する機会ってぐっと減ったなあ。音読ってそういえば、どういう効果があるんだろうと気になり調べてみたのですが、一言で言えば、学力アップにつながる勉強法のひとつらしいです。黙読だとさーっと文章を流し見して、深く理解せず読み進めてしまうところも、声にだすことにより文章をより深く理解できるようになり読解力があがります。また読めないで適当に読み飛ばしていた漢字もどのように読むか調べたり、調べることにより言葉の意味を理解するので語彙力、文章力もあがります。他にも、声に出すことにより滑舌が良くなったり、声が通るようになったりとコミュニケーション能力もアップしたり、気分がリラックスしたり、ストレス発散にもなるようです。
当時はなんの意味があるんだ?と思っていた音読ですが、思っていた以上にメリットがありそうです。大人になっても、ちょっとした詩なんかを軽く音読するのも悪くなさそうですね。