鳥展

現在、上野の国立博物館で開催されている鳥展に行ってまいりました。
開催されて間もない頃、SNSで鷹のすべての体毛を分解?展開?して標本にされた展示の写真を見た時に、猛烈に生きたい!と思ったものの中々足を運べずにいましたが、ついに念願叶って見に行くことが出来たのです。

去年大哺乳類展も見に行っているので期待値はそこそこに高かったのですが、それを裏切らない満足度でした。

館内に入ってすぐのインドクジャクとシマエナガ(エナガ亜種)のインパクトもさることながら、第一章の展示のテーマに「絶滅」を持ってくるのはとても印象的でしたね。
ちなみに、浅い知識ながら日本で絶滅した鳥類のことはそこそこ頭にあったのですが、トキなんかは中国で繁殖したものを日本で放鳥して再び生息させることに成功しているそうです。

他にも、鳥類は最も人間に近しい生物だという文言も印象に残っています。視覚と聴覚で情報を処理し、声でコミュニケーションを取り合い、男性が着飾って女性にアピールをする……そう聞くと確かに!と思いました。

今まで鳥類に関して特別に勉強することはなかったのですが、知れば知るほど、鳥は合理的でスマートな生き物なのだなと感じます。
例えば、空を飛ぶために身体を極限まで軽くなるように頭を小さくし、尾の骨をなくした反面、飛空のために胸の筋肉が発達するよう進化していったという点なんかは、限りなく無駄を削ぎ落した美しい姿に思えてなりませんね。
同時に、頭が小さい→脳みそが小さい→忘れっぽい→鳥頭、という言葉につながったのかなとも思いましたが(笑)

今回見たものを忘れたくなくて、普段展示のグッズ類は買わないのですが、展示を見ながら図録の購入を決めました。(大哺乳類展の時に買わなくて後悔したことも理由の一つ)
展示では掲載されてなかったキャプションも記載されており、大満足の一冊です。(剥製が展示されていたけれど図録には載っていない鳥もいてそこは残念ですが……)

そして、ユリコは一人になった

この前、U-NEXTのオリジナル動画「そして、ユリコは一人になった」を見ました。
こちらの作品、第18回『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作品なんですよね。
受賞はテレビドラマ化を前提としたU-NEXT・カンテレ賞だったので、U-NEXTオリジナルドラマになったんですね。
ドラマ化前提の賞を受賞してるだけあって、ドラマにぴったりな内容でした。
かんたんにあらすじを説明すると、進学校の百合ヶ原高校には「ユリコ様伝説」というものがあった。この学園において「ユリコ様」は特別な存在で、彼女に逆らうものには不幸が訪れるという。
その「ユリコ様」はこの学園に通う女子生徒で、名前の読みが「ユリコ」の中から一人が選ばれる。学園内に複数「ユリコ」がいる場合は、最後の一人になるまで転校や退学などで淘汰されてしまう。
主人公、矢坂百合子がこの学園に入学したとき、「ユリコ」の名前をもつ生徒が5名いた。百合子は嶋倉美月からこの話を聞かされて、はじめは半信半疑だったけど、現「ユリコ様」の筒見友里子に突っかかっていた浅香樹里という生徒が、学校の屋上から飛び降り……。っそれを皮切りに「ユリコ」にまつわる不幸な事件が続いていく。

こんな感じです。
ドラマは1本20分くらいで全8話で、さくっと楽しく見ることができました。
学園ミステリーいいですね。ラストは驚きの展開で最後まで楽しめました。
こちらの小説はまだ読んだことがないので、あわせて読んでみたいと思います。

2024年上半期ベストセラー

2024年上半期ベストセラーの下記の通りだそうです。

1位 変な家2 ~11の間取り図~ 雨穴 1500円 飛鳥新社
2位 大ピンチずかん2 鈴木のりたけ 1500円 小学館
3位 大ピンチずかん 鈴木のりたけ 1500円 小学館
4位 変な家 雨穴 1273円 飛鳥新社
5位 成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈 1550円 新潮社

以下略。
1位と4位はホラー作家であり、ライターであり、YouTuberでもある雨穴(うけつ)さんの作品です。
ちなみに7位も雨穴さんの作品がランクインしています。
この作品、YouTubeやネットのテキストサイトとうまく連動させている作品なんですよね。
この手法で大きく売れているのって、今どきであり、すごいなと感じます。
わたしもYouTubeを見て気になって「変な家」「変な家2」どちらも買いました。
小説の内容も、間取やイラストを使ったもので大変読みやすく、斬新で面白かったです。
こういった手法で、今まで本に興味を持てなかった層の方が、読書にはまってくれたらすごく嬉しいなと思いました。
雨穴さんは、変な家以外も読み応えのある、ホラーチックで不思議なテキストを多数公開しています。
どれも非常に面白く、今後の活躍が期待です。

アメリカの食事

アメリカの肥満に関する本を読みました。
アメリカは世界で一番肥満が多い国として知られています。
アメリカは成人の肥満率が40%だそうです。肥満気味の人も多く、普通体型の人は三人に一人しかいないんだとか。
ちなみに日本の肥満率は3.9%だそうで、この数字から見てもアメリカの肥満人口はかなり深刻なことが伺えます。
ではなぜアメリカに肥満が多いかというと、やはり大部分は食事の問題だと思います。
アメリカンサイズなんて言葉があるように、日本と比べてとにかく食事のサイズ感が大きいです。そのうえ、高脂質、高糖質、高カロリー、高塩分ときています。
このようなものばかり食べていて、普通体型を維持するほうが難しいのではないでしょうか。
もっと健康的なものを食べればいいのにと思いますが、アメリカでは健康的な食材は価格が高く、ジャンクフードがかなり安いという傾向にあります。なので貧困層ほど肥満率が高いのだとか。
自炊するより外食のほうが安いとなると、この問題を解決するのはなかなかむずかしそうですね。
あと怖いなと思ったのが、アメリカの食品会社は子供をターゲットにしたマーケティングを強化しているということです。
子供の頃から高カロリーで味の濃いジャンクフードになれさせておけば、その味から離れるのは難しくなりますし、長い未来の顧客なりますからね。
アメリカのハンバーガーとかの映像を見るとたまにああいうのを食べてみたいなと思ったりもしますが、ずっとはさすがにつらそうです。
やっぱり和食が一番です。日本の生まれてよかったです。

恐怖のナポリタン

「恐怖のナポリタン」という一昔前に流行ったいわゆるコピペをご存知ですか?
内容は短いもので、下記となります。

ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……

これどういう意味かわかりましたか?
わたしはさっぱりわからず(笑)
考察する系好きなんですけど、文章も短いし、全然意味がわからず混乱しました。
当時、話題になった理由としてはわたしと同じく、意味がまったくわからなかったからです。
もちろんこれに明確な正解はありません。
しかしこれがしっくりくるのではというものが見つかりました。
「ナポリタン」というのが「不潔な料理」というスラングのようです。
英文にしたとき、
「ここは不潔で有名なレストラン」
であるのを
「ここはナポリタンが有名なとあるレストラン」
と読み間違えた説。
なるほど、と思わずため息をつきました(笑)
こんな短い文章なのに、小説を一冊読んだかのような謎の満足感。不思議です。
なんてことを、お昼にナポリタンを食べてて思い出しました。

「フジコ」もいいのよ

最近、ミステリー小説「十角館の殺人」がドラマ化されて、フールーで配信されたことが話題になっていますね。
ミステリーの王道で不朽の名作ですから、楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。わたしも発表されてから、配信されるまでとても心待ちにしていました。
まだ見ていない方や、内容を知らない方もいるので細かいことは言いませんが、素晴らしいできでした。
コミック版は時代設定が現代になっていましたが、ドラマ版はちゃんと昭和です。
建物や服装なんかもそれっぽくて雰囲気ありました。
叙述トリック部分も、知らない人なら小説を読んだで「だまされた!!」と思うのと同じ感覚が味わえると思います。
超名作なので「十角館」に注目が集まりがちですが、同じくフールーで配信されているフールーオリジナルドラマ「フジコ」(原作は真梨幸子の「殺人鬼フジコの衝動」)が超絶オススメです。
こちらは叙述トリックとかではないですが、自分勝手な理由でたくさんの人を殺しまくったフジコという死刑囚の人生、そしてそのうらに潜むミステリーを描いています。
この小説が好きで、ドラマ化されると知ってわたしはフールーに加入したくらいです(笑)
役者さんも素晴らしいし、気合の入った映像で楽しめます。
内容は所謂「イヤミス」だし、少し過激な描写もあるので閲覧には注意ですが、とてもおしろいのでおすすめです。

4年に1度の日

本日は2月29日。閏日です。

閏年とは、子供の頃から「4年に1度ある2月が1日多い日」くらいの認識でいましたが、詳しい意味や理由などに関してはあまり知られていないような気もします。

ということで、改めて調べてみました。

まず、地球上の季節は365.2422日周期で繰り返されます。つまり、1日単位基準にするとちょっとずつ暦がずれてきてしまうわけです。そのため、暦日と季節変化がずれないように調整して4年に一度に「余り」の日つまり「閏」日を差し込むことになったのです。

そしてなぜ2月29日なのかといえば、現代用いられている暦は古代ローマ時代に作られた「ヌマ歴」がベースとなっており、当時のローマ人たちにとっては偶数は不吉な数だったためにひと月に29日と31日の日数を割り振ったそうです。

しかしそうするとどうしても1ヶ月だけ28日になってしまう……そこで、当時の暦の始まりは農作業を始める3月からだったため、年の最後の月を28日にしたのです。なので1日足して縁起よくするなら2月だったわけですね。ちなみに当時は29日じゃなくて24日が閏日だったそうです。

その後ユリウス・カエサルによって「ユリウス暦」が採用されましたが、2月の28日はそのままに暦は1月スタートになったのだとか。

ところでこの閏年、4年に1度と言いますが実は例外があるのをご存じでしたか?私は先ほど調べてて知りました。

なんと、「100で割り切れる年」は「400でも割り切れない閏年にならない」のだそうです。4年に1度の調整にって暦のずれを縮めているのが数千年に1度1日ずれるからという壮大なスケールのお話を読みましたが、そう考えるとピッタリ2000年を生きていた現代人は中々レアだったのかもしれませんね!

リアル脱出ゲーム

先日、リアル脱出ゲームなるもので遊んできました。

広告などでよく見かけるので、前々から気になってはいたのですが、中々行く機会がありませんでした。

基本的に多くの脱出ゲームが5人ほどのチーム制になっており(少人数やもっと10人など多いものもありますが)、一緒に楽しんでくれそうな友人をそれだけ集めなければならないという労力が結構しんどくて……(笑)

もちろん、複数人でのゲームにソロで乗り込むことも可能です。……全く知らない人とチームを組むことになるわけですが。

私にはそこまでして参加する勇気はないのでしないのですが、でも、せめて2人でなら……!と、友人を1人誘って、5人チーム制の脱出ゲームに参加したわけです。

遊んだのは「名探偵コナン黒き暗殺者からの脱出」のリバイバル公演で、知ってる作品とのコラボならとっつきやすいかな。くらいに思っていたのですが、どうやらこの公演、過去に何回かあったコナンコラボの中でも最難関と言われているもので……(笑)ゲーム開始前にその説明があり震えました。

実際のゲーム内容がどんなものかは遊んで確かめてほしいところですが、確かにとても難易度が高いゲームだったな、と感じました。ちなみに私が参加した公演は全10チーム中脱出できたチームはひとつもありませんでした。

最初に遊んだゲームがこれは間違いだったかも(笑)と思いましたが、脱出ゲームの楽しさに目覚めたので、お家で楽しめるキットを買って帰ってきました。

公演型の脱出ゲームもまた遊んでみたいものです。

長年愛されるホラーゲーム

毎年この時期になると(もう数日が過ぎてしまいましたが)、私の周囲は夏の風物詩のようにとあるホラーゲームの話題で持ち切りになります。
とても有名なゲームなのでもしかしたら聞いたことがあるかもしれません、「SIREN」というゲームで、ゲームのリアルタイム期間である8月2日から5日は大いに盛り上がりを見せるのが毎年の光景になっているようです。
……とはいっても、私はこのゲームをプレイしたことがなく、毎年この時期になるとSNSのタイムラインにいるフォロワーが「異界入りだ!」と騒ぎ始め、宮田さんのジャガーが炎上するんだなぁということだけ知っていました(笑)
ですがあまりにも毎年毎年こうなので、流石に気になって解説動画を見てみたのですが、ゲームの構成や所々に仕込まれた伏線が面白くて、役者さんがこの作品を愛しているのも長年のファンがつくのも頷けます。
どうやら発売から20周年らしく、今年はリアルイベントも開催されていたようです。
世には多くのファンに愛される作品なんて沢山あるとは思いますが、どんな作品でも流行り廃りはありますし、人気も風化していくものだと思っています。
それが、長くシリーズものとして続いているわけでもなくてかつ古いゲームにも拘わらず、多くのファンに愛され続ける作品なんて中々ないと思いますし、強い興味を持ちました。
文字書きの視点としても、それだけのものを書けたらいいのになぁと思ったりもします。
とはいえまだまだにわかなので、またプレイ動画を追ったりして知識を深めていきたいなと思いますね。

夏の言葉

ここ数日、ひどく暑い日が続きますね。天気予報で30度を超える日々が続くと、げんなりすると共に、今年も夏が来たな、としみじみするものです。
暑いのは嫌なんですが、夏は嫌いじゃないんですよね。朝のちょっと涼しい時間の空気感や匂い、青々とした木々の姿、蝉の声、夏ならではの情景に心奪われてしまいます。
そんな夏の風情を表す夏の季語があるのですが、個人的に好きだったものを紹介していこうと思います。

・蝉時雨
ここ数日、朝起きて蝉の鳴き声を聞いて夏が来たな~と実感しています。そんな蝉の声がうんざりするくらい一斉に鳴く音を蝉時雨(せみしぐれ)と言います。
蝉時雨、と聞いて思い浮かべるのはアブラゼミの鳴き声なのですが、その中に時折ツクツクボウシやひぐらしの声が混ざると、ちょっとレア感があって嬉しくなりますね。

・影涼し
言葉のまま、影が涼しいことを言います。夏になると、毎日のように日傘をさして日除けをするのですが、そうしていてもついつい建物や木の陰を探してその下を歩いてしまいます。

・夜半の夏
よわのなつ、と読みます。つい夜更かしをして短くなってしまう夏の夜のことです。日本の夜は日差しはないものの蒸し暑くて寝苦しい日もあると思います。そんな中、寝れずについ夜更かしをしてしまうことがあるのですが、こんなきれいな言葉がついているなら夏の夜更かしもちょっと特別に感じますね。