先日、ある雑誌を読んでいたら出て来た『レトロニム』っていう言葉。それを私は知らなかったから、初めは「ん、ん、ん、ん?」という感じでした。『レトロ』っていうんだから、何かしら古い物のことなのかな、といった感じです。けど、読んでみたら、古い物は古い物だけど、かつてと名前が変わったもののことを言うんだそうです。その代表が『白黒テレビ』なんですって。もともとは『テレビ』と呼ばれていたのに、映像に色が付いたテレビが出て来て、そっちが主流になったから『白黒テレビ』と呼ばれるようになったんです。他には『電話』も携帯の出現により『固定電話』と変化し、『電球』も『白熱電球』と変わったんです。『LAN』も元々は有線が普通だったのに、無線LANの登場とともにそちらが主流となり『有線LAN』と呼ばれるようになりました。
そういえば、『本』もそうですよね。以前は『本』といえば書店で販売されているものだったのに、今や電子書籍がかなり出回るようになったから『紙の本』なんていう言い方をします。普段は意識していなかったけど、時代の流れとともに、色々変わるものなんですね。名前のルーツを探るのは面白いかも。そして、将来には、今、普通に使っている名前がまた別の名前になっているかもしれませんよね。