私には無理でした

映画やテレビドラマでは、あまりにも残酷なものやグロテスクなものは苦手です。思わず目を逸らしてしまいます。でも、小説の場合は自分の想像の範囲で収まるから、まだそこまでではないと思っていたんです。でも、そうでないことがあるってわかったんです。先日から読んでる小説は、芥川賞を受賞した作家さんのもので、受賞作ではないけど、いえ、受賞作でないからこそ興味が湧いて買ってしまったんです。その作家さんは一見とても大人しそうな女性です。でも、その文章はかなりグロテスクな表現が多いとも耳にしました。けど、彼女の外見からはとても信じられなかったんです。受賞作を読んでみようと思いながら、あまりにも世間で人気だから逆に躊躇してしまっていました。だからこそ、それ以外の作品に興味を持ったのかもしれません。今、まだ3分の1も読んでいません。でも、実はかなりしんどいです。登場人物の心理描写、目の前の出来事の細かい状況描写など、次々に出て来る文章表現に私の頭はすでに拒絶反応を起こしかけています。だって、ストーリーが難しくて頭に入らないとか興味が持てなくて物語に入り込めない、なんていう種類の感覚ではないんですもの。小説を読んでいて、こんな気持ちになったのは初めてです。「私には無理」というのが正直な気持ちです。たぶん、リタイアします。やっぱり幸せな気分になれる文章が、私は好きです。

玉ねぎの疑問

玉ねぎは日持ちもするし、煮物や炒め物、サラダなど何にでも使える便利な野菜ですよね。いわゆる根菜の一種です。と思っていたら違うらしいんです! 先日、見かけた記事のタイトルが『玉ねぎは根菜ではない』というものだったんです。もうビックリです。「じゃあ、なんなの?」って思ってしまいますよね。記事には詳しく説明してあったんだけど、実は玉ねぎは『実』でも『茎』でも『根』でもなくて、『葉』なんだって。それも麟葉という物の集合体(鱗茎)なんだそうです。縦二つに切って断面を見るとわかるんだけど、根元にある短い部分が茎なんです。そして葉の数は8枚なんだって。実際に数えてみたらわかるって書いてありました。つまり、重なって巻いているから、私たちが見ているのは葉の裏側ということになるんです。確かに、長く置いておいたら真ん中から緑の芽が出ていることってあります。その芽は葉から養分を得て成長するということなんです。つまり、玉ねぎの白い一枚ずつの厚みはたっぷりな養分なんですね。だから、芽が成長したら玉ねぎはしぼんでいくんですって。まぁ。冷静に考えたら、確かに『根』ではないですよね。なのに、なんの疑いもなくそう思ってしまっていたんです。まさかの真実です。こんな身近なものでも、その正体を誤って理解していたなんて。もしかしたら、まだ他にもあるんじゃないかな、間違えて理解してる野菜。自分の認識がちょっと怪しそうなものを調べてみたら面白いかも。

それはないでしょ!

先日のことです。目を疑う光景を見てしまったんです。電車を乗り換えた時、席はいっぱいだったからつり革を持って立ちました。もちろん読書は諦めました。「発車まで2分お待ちください」というアナウンスを聞きながら、何気に座っている人を見ていました。見ると、私の前に座ってる男性は二人とも本を読んでいました。ハードカバーではなく、文庫本かソフトカバーの新書といったところでしょうか。何を読んでるのかなと思わず上から覗いてしまいました。けど、文庫本だから文字が小さくて、その種類どころか小説なのかビジネス書なのかもわかりませんでした。もちろん、他人の本に顔を近づけることなんて怪しすぎてできませんしね。でも、ふと後ろを振り返ったら、立っている男性も本を読んでいて、結構男の人の方が読書家が多いのかなって思えました。そうこうしていたら、「ドアが閉まります」とのアナウンス。そのとき、エスカレーターを駆け下りてくる男性の姿が目に入りました。「あー間に合わないな」って思って見ていたら、やっぱりその人が電車に近づいた時にはすでにドアは閉まっていました。でも、その人が信じられない行動に出たんです。なんと手でドアをこじ開けようとしたんです。私はビックリです。たぶん見ていた他の人たち全員が驚いたと思います。車掌さんか駅員さんかがマイクを使って響き渡る声で「ドアは閉まっています!」って叫びました。その人、よほど、その電車に乗りたかったのか。けど、ダメです。危険ですし、そもそも手では開きませんしね。人間は時々信じられない行動をしてしまいます。

24時間営業は必要?

最近は夜遅くまで遊ぶこともなくて、せいぜい職場の人たちや友人とごはんを兼ねて居酒屋さんに行くくらいです。たまにはバーに連れて行ってもらうことはあっても、ちゃんとその日のうちには家に帰っています。そんな人が増えたのか最終電車がものすごく混んでいたりするからビックリします。先日、読んだコラムにも書いてあったんだけど、以前はファミリーレストランやファストフード店は24時間営業だったけど、最近は随分そんなお店も少なくなったみたいです。年々減少しているといった感じ。それは生活スタイルの変化に因るんですって。その分、コンビニのイートインは年々増えているように思います。その方が安いですしね。コンビニが24時間営業してるから、ファミレスは閉まっていてもそんなに不便には感じないのかもしれません。深夜営業は人手不足やお客さんの数と人件費が見合わないという事態を引き起こしているから、取りやめるレストランが多いみたいです。確かに、フロアが広ければ、それだけで光熱費だってかかりますものね。深夜営業をやめて、ランチやディナーの時間帯に力を入れるというお店が多くなってるんだとか。そして、結果的にはそうすることで売り上げは上昇しているって書いてありました。これは時代の流れですね。私たちの生活は日々変化をしているから、外食産業も数年後にはまた違った形のものが出て来るかもしれませんよね。

料理が下手だと思われる時

この前、雑誌で見かけた記事には、男性が『料理が下手だと思う女性の行動ランキング』なんていうのが載っていました。ちょっとこれは恐ろしいぞっと思ってしまいました。女性の何気ない行動から判断されているんでしょうね。学生でも社会人でも、何といっても一番は、BBQやイベントでの行動を見られるんでしょうね。
そのランキングを見ると、どれも「確かに」って思ってしまうことばかりでした。第5位は『食材の切り方がおかしい』です。これって、普段やってるかやってないかが本当によくわかるんですよね。口でいくら誤魔化したところでバレバレです。第4位は『タバコを吸う』でした。でも、これはハッキリした根拠がなくてイメージからくることみたいです。タバコのせいで味覚が劣ってるんじゃないかとの思い込みからでしょうか。これには反論したい人も多いかもしれませんね。第3位は『部屋が散らかってる、とか、掃除ができない』です。これは料理が下手というより、不潔に感じるからやってほしくないという考えなど衛生面で心配だとの声みたいです。第2位は、『包丁の使い方がおかしい』でした。これは絶対に当たってると思います。普段やり慣れてないと、危なっかしくて見ていられませんから。そして、第1位に輝いたのは、『食事のマナーが悪い』でした。マナーが悪いと料理の腕が良いとは考えられないということです。料理をすることと食事のマナーには根底に流れている姿勢が同じだと考える男性が多いんですね。マナーがそこまで見られているとは! けど、それを読んだら、結局は普段やっていない人は当然下手だってことで、それはすぐにバレるということです。普段から実行あるのみ。

大人のアニメーション映画

時々、見たくなるアニメーション映画。それには本当に子供向けのものから大人向けのものまで色々あります。もちろん、どの世代の人も楽しめるものだって多くあります。けど、最近はコミック漫画からの映画化が多いから、中高生が楽しめる、っていうか憧れるようなものが多いですよね。私だって学生の時ならそれにはキュンキュンしてたと思います。でも、大人になったって、また違った感じで感動できるものなんですよね。学生の頃や自分の初恋の事を思い出したりして。でも、そんな大人気のキュンキュン映画を作成しているのは、十分大人な監督です。先日、その監督の談話を読んだんです。その中ですごく心に残ったのが「アニメは記憶を形にしてる」って言ってたこと。「そうかぁ」って、なんだかストンって心に落ちました。普通の映画って実物を撮影してるけど、アニメは絵コンテがあって、それを描いていくんですものね。特に風景や背景なんて今までに見たことがある記憶から出てくるものなんだって納得です。もしそれが全く新しいものだとしても、きっと記憶を繋ぎ合わせているんですよね。そんな映像は観る側の記憶の扉をも叩くのかもしれません。だから、大人が楽しめるんでしょうね。でも、その監督の作品には、どれも万葉集の歌に基づいている場面や日本古来からの伝統にまつわる部分などがあって、それは大人だから成しえたことだなって思うし、監督の文学的な才能を痛感します。これからも文学的なアニメを大人な見方で楽しんでいきたいなって思うんです。

節電はコレ!

夏も冬も節電は考えます。今は『エコ』の考えが世間にも浸透していて、そうすることが当たり前になっていますよね。『エコ』に取り組むことが良いことだと、どこでも推進されています。だから、家電でも省エネの商品がアピールされているし、実際にも売れているみたいです。
先日、雑誌で省エネについて書いてあるコラムを読んだんですけど、そこには色んな家電が載っていました。その中に『サーキュレーター』があったんです。それは年中使える優れものだと書いてありました。『サーキュレーター』って、扇風機に似ているけど働きは異なります。扇風機は直接風を当てて涼しくするから夏限定だけど、『サーキュレーター』の場合は風を循環させるものだから春夏秋冬と使えるんだって。効率良く涼しくしたり温かくしたり、空気をよどむことなく循環させるから省エネになるんだそうです。今まで使ったことはなかったんだけど、そのコラムを読んでいたら「はて? 家にある」と思い出しました。以前、エアコンを買い替えた時に特典として家電ショップからプレゼントしてもらったんです。でも扇風機の仲間だと思っていたから、使うことなく押し入れにしまい込んでいました。そんなに優秀な物だったのかとビックリです。それから、ゴソゴソと押し入れを探して、引っ張り出しました。説明書を読んで「なるほど」。それ以来、部屋の空気を循環してみています。まだ使いこなせていませんけど。

コンビニは何派?

コンビニって本当に便利ですよね。『いつでも開いてる』はもう当たり前で、年々クオリティが高くなっています。お弁当やスイーツ、お惣菜の味はどんどん進化して美味しくなっていて、専門店に勝つんじゃないかという勢いです。それにATMはもちろん、公共料金の支払いからチケットやオンラインショップでの支払い、宅配便の受け取り、写真のプリントなどなど、そのサービズは数え切れません。そんなコンビニについて書かれた記事を先日見かけたんだけど。そこにはどのコンビニが好きかというアンケート結果が掲載されていました。その結果を見ると、「うんうん」と納得です。なぜなら私が一番よく行く、お気に入りのお店だったからです。私が思うには、とにかくスイーツが美味しい。ケーキショップに勤めている読書友達もその美味しさを認めています。おにぎりもちょっと変わったものがあって美味しいんです。お惣菜はあまり買わないけど、それも専門店も真っ青だというくらいの素晴らしさなんだそうです。スナック菓子なんかはスーパーより高いけど、コラボ商品もあるし、それはそれで価値があります。そして、私が一押しのコンビニには自社ブランドが充実していて、季節ごとに新商品が出るし、自社ブランドの味は抜群なのに値段はお手頃ときてるんです。これからも進化し続けるコンビニからは本当に目が離せません。

それは本当に『目からうろこ』

昔とは違って、今は仕事をする上でも英語が必要な場面がすごく多くなったと思います。だから、英会話を学ぶ人も増えたし、様々な教材も販売されています。レッスンに通っている人も沢山います。実は私もその一人です。だのに、日本人はなかなか話せないと言われますよね。外国語をマスターするのが難しいと。中学、高校と6年間みっちり学習しているのに、さっぱりだという人がほとんどなんです。はっきり言って、私も苦労しています。なかなか聞き取れない、言ってることがわからないという悩みです。説明してもらったり、文字でみるとわかるのです。けど、同じ悩みを持っている人がすごく多いんだって。それを解決できる超初心者に向けるメソッドを書いた本があるんです。この前、その本の紹介記事を読んだんです。その著者は語学には全く関係なく、脳科学に関する仕事をしています。アメリカで自分が悪戦苦闘した経験から見つけた『カタカナ英語』ということについて書いてあります。けど、それって本当に理に適っているんです。以前にもその事実が書かれたコラムを読んだことがあります。ネイティブは単語の一つ一つを発音しないで繋げて発音するから、実際には全く別物に聞こえるんだと。だから、聞こえた通りに『カタカナ』で発音した方が通じるんだって。それさえ覚えれば、ネイティブの言っていることも理解できるんです。「聞こえた通り」なら間違いないですよね。初歩の初歩はそれでいいんだと思います。そのメソッド、習得したいです。邪道だと言う人がいるかもしれないけど、楽しみながら飛躍的に実力アップしそうですもの。

フリーマーケットで生演奏?

毎週末に職場の最寄り駅の駅前広場で開催されてるフリーマーケット。週末にやってることは知ってるのに、いつも駅を降りてからそれを見て、「アッ、今日だったんだ」って思うんですよね。仕事に行くときには曜日を意識してないからです。時間がないときは、そのまま素通りです。でも、ちょっとでも余裕があれば、駆け足になっても、とりあえずひと回りはしてみます。その日に売られているものをサラッと見て、「こんな物まで売るの?」って驚いたり、笑ったりします。もちろん、少しだけ並べられてる本のブースは覗きます。けど、先日は電車が遅れたせいで、余裕がなく急いでたから、そのまま広場を横切ってたら、いつもと違う光景が飛び込んできたんです。広場の端っこの木の下に小学校1年生くらいの男の子が立ってたんです。一人の女性と並んで。なんとバイオリンを手にしてるじゃありませんか。そして、その場で弾き始めたんです。なんだか、物語の1ページのような光景に、急いでるにも関わらず思わず立ち止まって見てしまいました。フリーマーケットに生演奏まで登場したことに驚かずにはいられません。でも、時間に追われていた私はそれを聞いてはいられません。後ろ髪を引かれる思いで歩み始めました。背中に流れてくるバイオリンの音色に、頭の中にはその子の姿が浮かびました。そして、彼の足元には黒いハットでも置いてあったのかな、なんて考えながら職場へと急ぎました。