昔からの物語

先日、友人と一緒に日帰り旅行に出かけました。ある有名な神社にも行って、とても厳かな気持ちになりました。参道には大きな木がトンネルのようになっていて、そこは空気がとても澄んでいる感じがしました。けど、そんな美しい神社の境内で、私はちょっと不思議な光景を目にしたんです。お参りができる数か所のどの場所にも、ちょうどお賽銭をいれる箱の近くに卵がお供えしてあったんです。「なんで卵なんかあるんだろう」と首を傾げていたら、友人がこう言ったんです。「ここは蛇の神様がいるんだって」って。だから、卵がお供えしてあるそうなんです。古くからの言い伝えで、それは日本書紀に書かれていることなんだそうです。そして、実際にも多くの人が大蛇を見てるんだとか。友人は蛇を見たという人を知っているって言っていました。それに、他には古事記にある恋物語の言い伝えもあるそうです。そういうお話を聞くと、なんだか気持ちは遥か古に飛んで行きそうです。旅先で訪れたところが古事記や日本書紀に書いてあるということをたまに耳にすることがあるけど、それだけでその場所が魅力的に感じます。いつか本で見た挿絵が頭に浮かんでくるようです。古事記や日本書紀などの古い書物って、そのままでは難しくて読めないけど、現代文にして解説してあるものはすごく面白いですよね。その神社のいわれをもう少し詳しく知りたいなって今、思っています。久々に、日本書紀を読んでみますか。