予想外の幸せ

全く期待していない時に思いがけず嬉しいことがあったら、それはもう幸せな気持ちになりますよね。たとえば、入試や何かの試験です。そりゃ、受かりたいという気持ちはあるけど、考えれば考えるほど、きっとダメだって思えるとき。問題を解けたという感覚を持てなくて、どう考えても落ちるだろうと諦めていたときに、まさかの合格の知らせがあったら飛び上がってしまいます。嬉しい気持ちって、予想外のときには驚きと喜びが入り混じって押し寄せてきますもの。
私は仕事でもそんな経験があります。たぶん契約にはならないだろうと完全にあきらめムードだったのに、思いがけず契約に繋がったことがあったんです。もう天にも昇る気持ちになりました。心臓がドクドクと鳴りだして、うまく次の言葉が見つからないような……幸せだったなぁ。今、読んでる小説にもそんな場面があったから、ついその時のことを思い出してしまいました。小説の主人公は銀行からの融資を断られると思っていて、今後のことを考えると道はなく、もうダメだと思い悩んでいました。相手の言葉を聞く際に、完全に断りの言葉を受ける覚悟をしていたんです。そうしたら、予想に反して融資をしてくれるという返事だったんです。彼はあっけにとられるというか、ポカンとしていたという感じです。あ、もちろん、これは実際には見たわけではないから文章からのイメージですけどね。でも、本当に主人公の喜びを感じることができたから、自分自身のことも思い出したんです。そんな風にすごく幸せなことって、最近何かあったかなぁ。