モデルになっている町

小説を読んでいるとそこに登場する町が実際にあるのかどうかが気になる時があります。その風景描写や駅名や周りの様子が鮮明に描かれていて、目に見えるような気がするからです。「ここまでの描写は実際にそこを知らなかったら書けないでしょ」って思うんです。実在の地名が出て来るときもあれば、そうでない場合もあるんですよね。けど、そうでない場合には大概はそのモデルになっているところがあるようです。この前、読んでいた小説も舞台になってる島が本当にある島なのかどうかなって思っていたんです。地理に疎い私は、島の名前を見たところでピンともきません。そしたら、最後にある作家さんがその小説のあとがきを書いていて、そこに記載があったんです。著者の生まれ故郷がモデルになっているって。それを読んで初めて、その真実を知ったんです。でも、そこに書かれている土地柄や名産品なんかはモデルになっている島のことを忠実に描写してあるらしいんです。そういえば、別の小説に関して、そのモデルになっている町について書かれていた記事を読んだことがあるのを思い出しました。映画化もされたその物語はアニメーションにも関わらず、モデルになったと言われる町には、その場所を見てみたいという沢山の人で溢れていたんです。これがまた、実在する場所が忠実にアニメーションとなっているところが大絶賛だったんです。私も今までに読んだ物語の舞台に、もし行けるのなら、自分のイメージと同じなのかどうか確かめてみたいって思います。