プールの匂い!?

先日、こんな事がありました。友人とその息子ちゃんと一緒に出掛けることになって、彼女の家まで車で迎えに行ったんです。友人にゆっくり会うのも久しぶりだったから、子連れだとしても全く気にせず楽しみにしていました。彼女の家に着いて、二人が乗り込んで来た時の事です。息子ちゃんが「わぁ、なんか匂いする」って嬉しそうに言ったんです。そうなんです。納車してもらってから、そんなに日にちが経ってないから新車の匂いがしたはずなんです。なんだか私も嬉しくなって「そうでしょう」と言おうとしたその瞬間、彼に先を越されました。「これ、プール。あっ、浮き輪だ」って。意外な言葉に思わず、「なんですって!?」新車の匂いをよくもそんな風に例えてくれました。けど、子供にしたらそれがピッタリだったのかもしれません。そう言われれば、そうかもって思えてきたんだもの。大人にはない発想でした。けど、プールとか浮き輪とかって言葉自体、久しく聞いてなかったような。そう思っていたら、ある作家さんの本を思い出したんです。その作家さんのいくつかの小説に「プール」が出て来ていたんです。ミステリーだから、事件にまつわる場所として登場していたんだけど、考えてみたら私が知っているだけでも3作品あります。なんだかそれ以来、新車の匂いがプールの匂いに結びついてしまって、乗るたびに小説の場面を思い出すようになってしまったんです、私。