「なってこったー」な日

先日、職場に持って行かなくてはいけないものがあって、持っている手さげカバンの中で2番目に大きなカバンを引っ張り出してきて、そこに入れました。もう少し小さくても大丈夫だったかもって思ったけど、それより小さくて合いそうな物は持ち合わせていません。だから、もう諦めるしかありませんでした。けど、いつも持っているもうひとつの手さげも持って行く必要があるから、トートバッグに普通の手さげとビッグな手さげといった出で立ちになってしまいました。朝、家を出るときに鏡で自分の姿を見ると一体どこからやって来たのかというように見えました。「そうだ」と思いついて、大きな手さげにもう一つの方も押し込んで家を出ました。でも、それが大失敗だったんです。もう重たいのなんのって。二つに分けているとそんなに気にならなかった重さが、ひとつになるといきなり倍以上に感じました。駅の階段の上り下りだけでも大変でした。
絶対に座らなきゃ通勤時間を耐えられないと思った私は、乗り換え駅で仕方なく1本見送って並んで次の電車に乗ることにしました。その努力のおかげでなんとか座ることができました。荷物は膝の上に置きたかったけど、あまりの大きさに足元に置きました。「ふぅ」とため息をついて、でも、座れたのならせめて読書をしようと思ったんだけど、バッグの中に本が入ってなかったんです。そういえば、荷物に気を取られてしまって、昨夜読んでいた小説をベッドのわきにそのまま置いてきてしまいました。なんてこったー!
職場に着いたときには、その日の仕事はもう終えたような気分になってしまっていました。