イヌみたいなネコ

自分が子供の頃の話なので、かなり前にあたります。当時、仲が良かった女の子の家に頻繁に遊びに行っていました。お互い小説が好きということもあって、親友みたいな感じでした。そして、その子の家に行くと毎回見かけるのが大きなネコです。私は最初あまりにも大きかったので、犬だと思いました。でも、じっくりと顔を見るとネコだったので、めちゃくちゃビックリしたのを覚えています。いまだにあんなに大きなネコは見たことがありません。このネコがよく膝の上にくるのですが、体が大きいし、私が子供ということもあったので、かなり重かったです。なにを食べたらあんなに大きくなるのかな?って毎回思っていました。
先日、その仲の良かった友達に偶然会ったので、猫の話を思い出しました。高校になってからその子とあまり遊ばなくなったので、猫がどうなったか気になっていました。話を聞くとずいぶん長生きしたみたいです。平均寿命を遥かに超えて、最後は老衰だったようですね。いなくなる前にもう一度会いたかったというのが素直な気持ちです。あんな愛嬌のある猫にはもう出会うことがないと思います。多分、この猫の影響もあるんでしょうね。猫が登場する小説に涙もろいのは。