映画『ミステリと言う勿れ』が動画のサブスクにあったので見てみましたのでその感想をちょろっと。
まず感じたのは「主人公の整くん(久能整)はスクリーン映えする!」ってことでしょうか。
あの独特のテンポで話すセリフや、どこか淡々としてるけど核心を突く言葉が、映画の静かな空気の中にしっくり溶け込んでいるなと。
原作漫画やドラマを知ってる人なら、整くんの“語り”がどう映像化されるか気になると思いますが、映画版はその語りをちゃんと“映画のリズム”に合わせていて、聞いてて自然だったのが印象的でした。
菅田将暉さん、素晴らしい俳優さんです。
今回の物語は“広島編”が中心となっています。
原作漫画でも人気の高いエピソードなので、どう描かれるのか期待大!
雰囲気、最高でした。静かな街並みや古い家のたたずまいが物語のミステリアスな空気を支えていて、「映像で観るとこんなに深みが出るんだ……」って感心しました。
しかも、整くんの柔らかい語りと、登場人物たちが抱える“重たい現実”とのギャップがうまく表現されていて、観ている間ずっと心の奥がじんわりとしました。
全体的にキャストが素晴らしいです。
特に広島編の登場人物たちの表情がリアルで、言葉にしない感情が目線ひとつで伝わってきます。
セリフのやり取りよりも、“間”で語るシーンが多くて、そこがこの作品らしいです。
派手なアクションやどんでん返しがあるわけじゃないけど、「人の心って、こうやって動くんだな」としみじみ感じる瞬間が何度もあります。
まとめると、『ミステリと言う勿れ』の映画版は、派手さよりも“心に残る静けさ”で勝負してる作品です。
ミステリーというより、“人の心を読み解く物語”を楽しみたい人にぴったり。観終わったあと、「ちょっと誰かと話したくなる映画」って感じでした。
ノベライズ化もしているようなので、読んでみたいな。